「 ペットショップ 」
ペット関連のお店が増えますね、、
いい傾向だと思う反面、商売敵が増えることに危機感を覚える(こっちの方が気分的に大きいかな?)今日この頃です。まぁ儲かると思えば私だけではなく他の方も同じように商売をしようと思う事は至極当たり前の話で、とくに日本は民主主義で資本主義ですから俗にいう「チャンス平等、結果不平等」の精神でそこにチャンスがあればみんな飛びつきますよね。
昔のタバコ屋さんやお酒屋さんは一つのお店から半径何メートル以内では同じ商売をやってはいけない。同じ地域では何店舗までしか営業してはいけない。的な規制がしっかり施されて酒屋さんなどの仕事が守られていたというか新規参入を国が規制してきました。お酒を販売できる免許がン百万で売買していた時期もありました。
それが規制緩和の名のもとに一斉に酒屋産業に資本力の強い他業種が参入してきて昔からある酒屋さんがほとんど姿を消してしまいました。競争による自然淘汰。規制緩和は大賛成です規制していた方が不健康極まりない状態でしたのでいいこと尽くめです。価格は競争する事でほとんど利益が出ていないような価格で販売されていますし消費者としてはありがたいことこの上ありません。変な規制が世の中の正しい競争をなくし経済を不健康にしているような気がします。
何のための規制なのか?
やはり商品やサービスの安定供給の為の規制でなければ本末転倒の様な気がします。
さてペット屋さんの規制はあるのでしょうか?
正直全くないと言って過言ではありません。国家資格を有するペット関係は獣医さんしかありません。それ以外のペット関係における資格は「学校が出す学校特有のライセンス」しかありません。トリマー、トレーナー、動物の看護師、は全て学校が出すライセンスです。学校にもレベルがあり全くもってライセンス自体いい加減極まりません。
ただジャパンケンネルクラブのトリミングライセンスはある一定のレベルを維持できている唯一の社団法人ですがあくまで民間ですので法的に技術知識の約束をしているわけではありません。あ、ちなみに皆様が持っている犬の血統書を唯一発行している団体です。ペットが家に来た時以来タンスから出すことはないと思いますが、、、(笑)
ペットショップを起業する場合の手順は区役所に行って登録手続きを行い動物取扱責任者の講習を受け、もしペット用の薬品を販売したいならば医薬品の販売許可証を申請すれば医薬品も販売できます。資本さえあれば結構簡単にペット事業は行えます。
ペットサロンでトリミングとホテルなどを行う場合は「保管」という営業許可書があればOK あと役所の方がお店を見に来て空調はペットがいる部屋には全てつけて、ペットがいる部屋には室温計を付けてください、消毒液は何を使っているの?など細かな指示が来てよほど劣悪な環境でない限り「動物取扱業施設構造基準適合確認証」を頂けます。最後にトリマーを雇用すればペットサロンとしてどんな素人でも営業することになんら障害はありません。ただ人間の美容院と同じようにいかにお客様に継続的に利用して頂けるかが一番の重要であり店の存続がかかってくる最大のポイントであります。今のお客様は現役のトリマーより自分の犬のことに細かなことまで勉強されている方が多く俄かのペット関係者はすぐに見抜かれお客様に淘汰されてしまいます。ペット関係じつはこれでも規制などがうるさくなった方なんです。昔なんか「電話で役所に営業を始めます」と言ったら「周りの住民に迷惑がかからないようお願いいたします」と言われるだけですぐに誰も簡単に営業ができたんです。ただ近年ペットを取り巻く環境が変化し問題を起こすショップが増えたことをきっかけにペットショップの建造物のチェックや(簡易的なプレハブで営業しているお店)最低限の知識や流行の病気や最低限知っていなければならない伝染病を勉強させる「動物責任者講習」がやっと始まり始めた所なんです。いわゆる発展途上の業界なんですよね。その反面世の中は「ペットブーム」で沸き立ちやっとこさ行政が動き始めた所なんです。
24時間営業している犬猫を販売しているペットショップ、対面販売をせずにネット販売だけで犬猫を売買する業者、犬猫はしゃべらないので悪徳業者は何でもありな世の中だったんです。
そんなんじゃいけない!と思ったそこのお客様!市民の皆様が動物愛護法のパブリックコメント(意見公募手続)という制度があるんです。こんな飼育方法や販売方法は規制するべきだ、ど素人が刃物を使ってペット美容することに規制するべきだなど一般の意見を募集して法律に反映している機関がありますので是非皆様ご参加して頂ければと思います。規制をすることは自由が無くなるのではなく商品やサービス安定して提供できる保障にもなっているんですね。規制がなければ悪い事をする人が増えるのは世の中の常ですからね。