「 予防と駆除 」
いやー2月の大雪は参りました。
大雪の日とその後の残雪によりトリミングの予約がほぼキャンセル及び変更、それが2月中は2回もありましたので約1週間分のご予約がなくなってしまいました、会社としては大ダメージです。
商品であれば天候が良くなったときにまとめて販売などができますが、トリミングは手作業故一日に取り掛かれるトリミングには限界があり歯がゆい気持ちで一杯でした。
お天道様には勝てません。
トリミングでご予約が取りにくかったりご予約日は遅くなってしまったお客様に至っては心よりお詫び申し上げます。そして今回の大雪で学べたことは雪かきが上手になったこと筋肉痛が2日目以降に来た事だけです(笑)
さて今、世間を騒がせている「マダニによる感染症」に関して少しお話をしてみようかと思います。
マダニが原因でウイルスに感染し死亡する事例がニュースで騒がれています。
これはマダニが宿主となりマダニの体の中にいるウイルスがマダニに咬まれることによる
「重症熱性血小板減少症候群」という病気になります。
ウイルスがあるマダニに咬まれると6日〜2週間程度の潜伏期間を経て主に原因不明の発熱、消化器症状(食欲低下、嘔吐、下痢、腹痛など)が出ます。時には頭痛、筋肉痛、意識障害、痙攣、リンパ腫張、咳、紫班、下血を起こし重篤になると死亡するケースがあります。
特にこれからの季節春先から秋まではマダニの活動期に入ります。
ただこの頃は冬でもマダニに咬まれるワンコも見られます。
マダニは主に草むらを中心に生息します。
したがって犬が好んで歩くようなところが危険と思って頂いた方がいいでしょう。
マダニは吸血する時、蚊のように「刺す」のではなくギザギザのハサミのような歯で「噛む」ため長く皮膚に張り付き引っ張っても取れにくく無理やり引きはがすと口だけ皮膚に残って炎症を起こすことがあります。そしてマダニは多くの病気を媒介する事でも有名で(日本紅班熱、バベジア症、ライム病、野兎病、Q熱、エールリヒア症、そして今回の重症熱性血小板減少症候群)これらの人畜共通感染症は犬にとっては無症状の場合もあり人と犬とでは症状が異なります。
そして今回の重症熱性血小板減少症候群は犬に感染するかはまだ確認が取れていないそうです。
人から人、犬から犬、犬から人、人から犬の感染も確認できていないそうです。
何より一番怖いのはこのウイルスに人間が感染すると薬がなく対処療法しか方法がないという事です。ペットを飼育されているお客様に至ってはどこでダニが付くか分かりません、だからこそ予防が大切なんです。
ペットには獣医さんから処方される駆除剤(フロントライン等)を必ず付けましょう。
量販店やペットショップで売っている駆除剤は効果がないと思ってください。
そして人は犬用の駆除剤が使えませんので草むらなどに入る際はこまめに虫よけスプレーなどを使うようにしましょう。そして犬は洋服を着ることによってマダニの接触を妨げる範囲が広がりますのでダニの付着を予防する効果があります。ダニが付着してから48時間以内に駆除できれば多くの感染症に感染しにくくなっています。万が一に噛まれたら出来るだけ早く駆除する事が理想ですが無理には取ろうとせず病院などで駆除して頂く事をお勧めいたします。
大事なことは予防です!
月に一度必ず獣医さんが処方する駆除剤をつけましょう。
ちなみにノミダニ駆除シャンプーは効果が薄いと思ってください。