「 接し方、考え方 」
7/31にこのコラムを書いているのですが、外の気温がほぼ体温と変わらなくなってきましたね。30年前の子供の頃はこんなに暑くなかったような気がします。
地球が少しずつ変化している気がします。
変化つながりというか考え方のお話かもしれませんが、先日街を歩いていたら私の目の前に60代くらいの女性がベビーカーに乗せた幼児らしき子に「暑いねぇ」「大丈夫?」「がんばんないと学校にいけないよ」と言いながら押していました。
横を通り抜ける際何気にみたら黄色い帽子をかぶってフリフリのワンピースを着た推定16歳前後のダックスが乗っていたので思わず「え!?」と口に出してしまいました。
私の言葉に女性が振り向き「ね、かわいいでしょ!来年小学生だから世の中の事もっと勉強しようね」とワンコに語りかけているので「そうですね可愛いですね」としか言葉が出ませんでした。ワンコは白内障を患っているのか目ヤニが固まって暑いさなかの外出なのか呼吸器系が弱いのか、かなり呼吸が苦しそうな感じでした。
来年小学生かぁ、、、と様々な事を考えながら奥さんに今日こんな事があったんだよと伝えたら、奥さん曰くその女性がどういった経由でワンコを極度に擬人化的に接するのかはわからないが、もし私みたいな極度の人見知りの性格で高齢者になってあなたや両親子供がいなくて完全な天涯孤独になったら精神的におかしくなってしまうかもしれない。犬がいるなら犬に依存するかもしれないし同じ立場になったら女性の気持ちがわからんでもないなぁとの事でした。
犬に洋服を着せて犬に語りかけていただけなので勝手な想像でしかありませんが、もしこのワンコが亡くなってしまったらこの女性は大丈夫なのか心配になってしましました。
30年前はペットロスと言う言葉もありませんでしたしペットに対する考え方も今ほど敏感ではなかったと思います。時代や価値観、自分が置かれている立場によって考え方が変わってくるのものなのかもしれません。犬の寿命は平均小型犬で16歳、大型犬で14歳と言われ一昔に比べればものすごく寿命が延びています。健康を考えた食事と定期的な健康診断そしてトリミングでの健康チェックにより病気の早期治療や高度医療が寿命の増進につながっているのではないかと思っておりますし大変すばらしい事だと感じます。
以前ではあまり老犬の介護などが話題になっておりませんでしたが近年ペットの高齢化が顕著に表れ老犬専門の老犬ホームや終身介護付き病棟なども民間で行われつつあります。ペットを飼育する場合はやはりペットの高齢化も考え今自分が置かれている立場や年齢、家庭環境、飼育環境をよく考え覚悟を持ってペットを迎え入れる心構えが必要ではないでしょうか?