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スズキ的イチニチ
第101話
「自業自得」
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「 自業自得 」
本年2回目のスズキ的一日ですがネットで拾ったお話です。
決してネタ切れというわけではありません。おもしろかった内容でしたので書いてみたいと思います。
≪高校の時、同じクラスのAの家に仔犬が産まれた。隣のクラスのBが欲しがって、一匹貰った。1年後、BはAに大きくなったその犬を返しに来た。Bは特に問題のある人ではなかったしAはBに犬を引き渡す時、里親会のような契約書も書かせていた。勿論親同伴で判子付きで。当然A一家は契約書を見せて激怒したが、
B一家は「自分たちはパピーのようなもの、仔犬の時だけ面倒を見たかった。大きくなったら散歩も出来ないし思ってたのと違った」
と悪びれず結局A一家は再びその犬を育てることになった。幸い犬は可愛がられていたようで元気、久しぶりに会う親犬に歓喜。当然ながらBは学校中からブーイングを浴びた。
しかし本人はケロリとしたもの。自分の思い通りになったんだもんね。私やAはBに「因果応報になるよ」と言っておいた。
時は流れて10年以上たって現在30歳でしてお正月に実家に帰った時久しぶりにプチ同窓会をやった。既婚あり未婚あり子持ちありバツイチ色々いた。そこにBもやってきた。Bは高校生の頃から東大卒のエリートと付き合ってて親公認で大学卒業と同時に結婚すると言っていた。付属の女子大に進んで就職活動もしなかったし働いていなかった。家事手伝い花嫁修業。所が27歳の時そのエリート彼氏に捨てられたそうだ。婚約している訳でも同棲している訳でも無かったので慰謝料なし。ショックで数年精神的に参ったようでこの頃やっと復帰したそうだ。B曰く女の一番良い時を吸い取られた元彼に復習したいとかそんな事をグダグダ言っていたので、つい
「B、自分が犬にした事と全く同じことをされちゃったね、可愛い時だけ一緒にいて年取ったらもういらないって、若くて可愛い内は良いけど人生の面倒は見たくない。一生一緒にはいたくないって親元に戻された」
って口を滑らせたら周りが大爆笑。B「犬と人間は違う!」
と怒っていたけど、周りの犬飼い達から
「犬は可愛い時だけ一緒にいて大きくなったら捨てていいけど人間はそうしちゃ駄目って事?なんで?何様なの?むしろ犬はいきなり捨てられたら死んでしまうかもしれないけど、人間は生きていけるでしょ。」
と言われ、人間は大切にされるべきなんだとか犬畜生と違うとか喚いていた。私とAはご飯が美味しくてたまらなかった。心からBを慰めてあげたくて更に話を聞いてたら本当にあの犬事件がきっかけで捨てられていた。Bはあの犬と自分の写真をたくさん撮っていた。それをスマホに入れたり家に飾っていたそうだ。彼がB家に来た時その写真について聞かれ、
彼「昔飼ってた犬?」
B「うん、高校生の時」
彼「死んじゃったの?」
B「成犬になったから持ち主に返した」
と馬鹿正直に答え、親と一緒になった経緯もしっかり話したらしい。
それを聞いていた彼は「考えさせてほしい」
と去り、それっきりになったそうだ。一応別れの理由も話してくれて
「前から思っていたけど犬の話を聞いて確信した。Bの家とは合わない、Bの家の考えと合う人と付き合ってくれ」
って言われたんだって。可哀相に可哀相に(笑)職歴資格なし経験なし無職の30代になってしまった〜。私とAとその他犬飼い達は改めて
「Bが高校生の時に犬にやった事と全く同じだよ」と言った。
Bは「あれはパピーだって言ったじゃん!それに可愛がったよ」と言うので
「元彼もBを可愛がったんでしょ?パピーだったんだよ」と返したら
「一度縁を持ったら最後まで責任を持つべきだよ!若い良い時だけ一緒にいて年取ったら捨てるなんと最低」と喚く。
「だからそっくりそのままBが犬にやった事でしょ」言った。
ようやくBは「ぐぬぬ〜」となったがAには謝らず。犬飼い達が犬画像自慢している所に入ってきて、
「可愛い〜また犬飼いたい」等と言うのでその場にいた全員で
「それでまた飽きたら捨てるの?誰かに押し付けるの?」
「Bには犬飼う資格無いよ、二度と何も飼わないで」
「全犬がBの事大嫌いだと思うよ犬だってそういうの分かるから」
「Bは子供にも同じことしそう!可愛くなくなったからって子供捨てちゃいけないんだよ?犯罪だよ?」
「そういう意味では破談になってよかったんじゃない?」
「Bはお人形とかルンバにしなよ〜生命体はやめときな!」
「可愛くなくなったって理由で捨てる人に生命体は無理!」
「自分自身が同じことされたから今の気持ちわかるでしょう〜」等と、
分かりやすく言ってあげた。Bは激怒して帰って行った。同窓会でのことをBは自分の親に愚痴ったそうでその事で親が近所中にさらに愚痴ったそうだ。そしたら「因果応報」「天罰」「無責任の極み」と近所中の大顰蹙を食らったそうだ。10年前のことを黙ってればいいものを自分から披露してしまい今現在村八分だそうだ、母友ネットワークにより拡散中との事。なかなか面白いエピソードでした。「因果応報」報いは必ず来るもんなんですね。