前回へ
スズキ的イチニチ
第123話
「環境への慣れ」
次話へ
「 環境への慣れ 」
40過ぎになり私はどんな「大人」なのか?
自分が高校生の頃の「大人」のイメージは40過ぎたら、人は完全に「大人」であり落ち着き払ったマイホームパパで高校生のような馬鹿な考えは絶対にしないと思っていましたが、今、毎日高校生のようにバカな考えをしている自分がいる。
おじいちゃんはよぼよぼ歩いて毎日説教しているイメージがありましたが、たぶんこのままいけば高校生の頭で考えているような思考回路と弱った体だけになるような気がします。
というのも先日、突然目が悪くなり近いものと遠いものが見えにくくなって心配になり初めて眼科に行った結果、「初期の老眼」年齢相応だそうです(笑)。
自分の体のパーツが一つ一つ頭で考えているようには動かなくなってきている。思考回路は高校生のままなのに体のパーツが動かなくなる。なんかさみしいというか怖いというかこれが老化の第一歩なんだろう。頭の中は高校生のままなのに。スタッフ曰く「40歳超えれば初老ですからね」と笑顔で言いやがる。なんかこわいし嫌な気分になってきた、、、
さて本題ですが先日、あるお客様のご自宅にある相談でお伺いしました。
お伺いをした際、相手のお客様は「大事なお客様」を迎えたような対応で丁重に私に気を使って頂き、座った瞬間お茶と灰皿が用意され「ゆっくりしてください」と言われましたが心の中で「ゆっくりできるわけないじゃん」と思いつつ緊張しまくりでご相談をお伺いをしたんですが、内容は「うちのワンコをペットホテルに預けることに心配でしょうがない」との事。
私も愛犬がいるので気持ちはよくわかる。ただお客様のワンコは9歳で「今までホテルや入院など人に預けたことがない」「シャンプーも家でやっていた」「人や犬に対して攻撃性や臆病な面がある」こんな子でも安心してお泊りできるかしら?とのご相談でしたが、私「たぶん無理です」私も奥様も「赤の他人」にお宅に行ってゆっくりできますか?私も初めて奥様のお宅にお邪魔させていただきましたが今現在でもゆっくりできていません。それと一緒です。ワンコも初めての場所や初めての人間では緊張しますし、まして生まれて初めて知らない場所に連れてかれ知らない人間にお世話をさせるということは犬にとってはストレスの原因になりかねませんし、「まさかうちの子が、、、なんでそんなことを!」という問題行動を起こしやすい環境となります。それは自分のテリトリー以外に行ったことがない、コミュニケーションも家族だけ、飼い主以外に恐怖を感じるようなワンコには初めてのお泊りは心配で心配で体調を崩すのは目に見えていると思います。
もしどうしてもホテルに預けなければならない現状があるようでしたら、「とりあえず「体験ホテルをする事」ホテルに預けたらうちのワンコがどんな問題行動を起こすか理解する事」そうすることによってトラブルが減少すると思われますし、もしトラブルを起こしたとしてもうちのワンコはホテルに預けると「こういう行動を起こす」という認識ができる。
ホテルで大切なことは「環境への慣れ」これしかありません。残念ながら日本ではペットと一緒に行けない場所があり冠婚葬祭など急なシチュエーションの場合ペットを預けなければならない場合があります。ワンコの事を大切に考えていらっしゃるようであれば、「安心できるところ」「環境に慣れていると事」を人間が作らなければなりません。
今の所、私はお客様の家に慣れるまで少し時間が必要です。