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スズキ的イチニチ

第132話 「決断方法」



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「 決断方法 」

この前は衆議院の解散総選挙がありましたね。任期満了に伴う選挙をしたのはいつだっけ?と思うくらい解散総選挙が行われます。一瞬で衆議院の国会議員を無職にできる総理大臣伝家の宝刀「解散」最高の権力です。

私の選挙区からは長年自民党に在籍されていた政治家の方が突然、考え方の違う政党に鞍替えをされ全く違う選挙区から出馬されました。秘書や後援会そして仲間たち(同じ政治家)に相談することもなく違う政党からの出馬となったそうです(噂話)自民党を離れることを知ったのは「ヤフーニュース」や「TV」だったそうで地元では「敵前逃亡」「恩知らず」「政治家ではなく政治屋だ」とかなりのバッシングにさらされ本人やご家族はさぞご苦労されたと容易に想像ができます。
ただ、見方を変えれば自民党にいても当選を約束をされたわけではない、落選したときの保証は何もない。今の選挙区では勝つことが難しい、比例では公認を今後も頂けるかわからない、そんな現状に本人が不安を感じ新しい風に乗り今まで通り政治をしていくためには全て投げ売り裏切り者と言われても新しく挑戦をしようとご決断されたのかもしれません。

「サルは木から落ちてもサルだけど議員は落ちたらただの人」ご自分の人生をよく考えて決断されたのでしょう。結果は「残念」でしたけどね。自分の主義主張は民意がなければただの一人独り言(この政治家さんの言葉だったのですが、、、)。現実は残酷です。

人生って何度も決断の連続だと思います。ただ「決断」するときの心構えには2つあると感じます。一つは「前向きな決断」もう一つは「後ろ向きもしくは追い込まれたときの決断」前者の決断は良い結果でも悪い結果でも反省こそあれど後悔はなくむしろ清々しさとやる気に満ち溢れるものが待っていると思います。しかしながら後者の決断は「どの選択肢を選んでも後悔しか残らない」思考回路がフラットの状態の場合「後者の決断」はなかなかしないものであり、そういう状況になる前に誰かに相談し事態を悪化させない方向に向かわせる相談者がその場でいるかいないかでその人の「人徳」が表れると言われています。

人間やっていれば正しい決断ばかりできるわけではありません。追い込まれるほど後悔が残る決断ばかりをしてしまい「こんなはずじゃなかった」と嘆いている現状がその人の生き様であり人徳や運命なのかもしれない。私の好きな言葉に「思考は運命」という言葉があり「人間思ったことが運命になる」普段から「考え」気をつけなさいそれがいつか「運命になる」という意味ですが、追い込まれるほど人間は間違った(周りから同意を得られない)方向に行きがち、普段から気をつけていなければ「いざという時」誰も助けてくれない。

私も同じような経験をしました。私はお店を出してから誰にも相談することなく完全なるワンマンを貫き相談すること自体が「恥ずかしい」と思うような経営者でした。私が困ったとき心から心配し助言をしてくれたスタッフや同業の社長たちに私は心から感謝しています。本当に有難かったし感謝してもしきれない思いで一杯です。人間一人では生きていけない他の人がいるからこそ生きていける。同業者の社長の「大丈夫!私が何とかする」有難いお言葉です。この社長は優秀な方なので困ることは少ないと思いますがこの方が困ったら「出来ることは何でもしよう」決心できるほど温かい社長です。今回私のお店は色々あり多くの方々に助けられ日々仕事をさせて頂けておりますが今ある現状は周りの方々に救われた結果であり自分自身では何もできなかった現実に反省の日々です。そして人の優しさを再認識させていただきました。「本当に有難い」。

落選した先生も今こそ救いの手を差し伸べる必要があるのかもしれない、失敗しても再チャレンジできる社会を作るのが政治家の仕事ですから手本を示せるいい機会です。周りは色々と言ってくると思いますが今回は落選してしまいましたが応援することは誰にでもできますが私はこれからもずっと応援していきたいと思います。