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スズキ的イチニチ
第173話
「時代」
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「時代」
1年を振り返って、昨年同様今年も「コロナ一色」本当に「ウィズコロナ」といった1年だったと思います。コロナによって生活習慣が大きく変わり「やれること」「やれないこと」「やりにくいこと」が明確に分かるようになりました。経済でも景気が戻った業態やまだ不透明さ、もしくは衰退しかない業界、この数年で大きく時代が変化したのではないでしょうか?私たちペット産業も大きな変化が起きています。
ペット産業は見方を変えると「贅沢産業」という側面がございます。時代の変化でお客様の顔ぶれも大きく変わっていくのがよくわかる産業でもあります。バブル時代はお店の前に外車が多く停まり、バブル崩壊後は軽自動車が多く停まり、ここ数年はエコカーが多く停まるようになりました。この業界は調子いいんだなぁ〜と思われる業界は外車でも珍しい外車が停まるようにお見受けします。この業界は世相を反映していると私は思っています。
ペット業界は8年周期といわれ,あってはならないことですが「ペットブーム」「停滞期」「衰退期」また「ペットブーム」がある。この周期は8年周期といわれています。ただ面白いことに贅沢産業といわれながら世の中が「不景気」と言われているときに必ず「ペットブーム」が到来し世の中の景気が良くなると「停滞期から衰退期」に移行することがこの数十年の傾向です。あとペットブームの翌年はもれなく「ペットを捨てる」方も多くいるのもこの業界というか人間の闇を感じる瞬間でもあります。
実は本年から動物愛護法が改正されペットの飼育に関しての法律、付随してペットを扱う事業者に対して厳格なる法改正が行われました。ペットホテルなどで預かる際はペットの大きさに合わせてタテ体長の2倍×ヨコ体長の1.5倍×高さ体高の2倍など厳格に数値化され守らなければ「レッドカード基準」がも置けられペットの安全及び安心な飼育基準が定義されました。
当店では6年以上前からペットホテルはケージではなく個室の預かりですので新しく法改正されたとしても全てクリアしておりますが「クリアできていない」もしくは「クリアが厳しい」といったお店様も多くなっています。法律を変えることは簡単かもしれませんが従う方は難題しか残りません。動物の安全は当然のように大切です。先見はいつでも大切ですね