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スズキ的イチニチ

第108話

「考えられない
シリーズ」




「 考えられないシリーズ 」

怒涛の8月が終わりました。今年も多くのワンコやニャンコと触れ合う事が出来きました!
やっぱり家族という群れから離れて「まさか!うちの子が」という問題行動を起こすワンコやニャンコが今年もいました。
具体的には「ごはんを全く食べない」「排泄をしてくれない」「下痢」「タオルやドアに鼻を擦って鼻頭を出血をする」「吠えっぱなしで声がかれる」等様々な問題行動を起こしました。
ただ日頃から当店にトリミングやホテルなどを利用頂いているワンコたちはお店に慣れているので問題行動は少なかったです。

当店では雨でもどんな状態でも「お客様が散歩しなくてよい」と言われない限り必ずお散歩に行かせて頂きますが散歩中やオプションでドッグランでリードを放して遊んでいる姿を見るとやっぱりワンコたちはドッグランが好きなんだなと感じました。大きなトラブルもなくお客様のもとへワンコたちが帰ってくれたことが一番ほっとしています。
尚、当店では24時間365日空調が効いていますのでクーラーが弱いワンコとニャンコは予めお伝え頂けると助かります。

当店ではワンコのお散歩時に脱走防止の為必ずお店の首輪に付け替えリードを2本つけてお散歩に行っております。やはり動物ですからいつでも「万が一」を想定しております。今年の夏、当店のスタッフが送迎中「迷い犬」を保護しました。たまたま迷い犬の首輪に「鑑札札」が付いていましたので難なく飼い主さんにお引き取り頂く事が出来ましたがもし飼い主さんの情報が何もなかったらと思うとゾッとしてしまいます。どんなカタチでも構いませんから飼い主様の所在がわかるものを首につけておきましょう。もしくはマイクロチップも有効です。そして、もし迷い犬を保護しましたら所轄の警察及び保健所、愛護センター、近所のペットサロン、動物病院に連絡しましょう。保護できる期間保護してあげてください。SNSやお散歩仲間に情報を拡散し、あとは人が集まりやすそうなスーパーや駅などにチラシと付けて一日でも早く飼い主様のもとへ帰れるようにしてあげてください。

本題の「考えられないシリーズ」久しぶりですね。今回も胸糞が悪くなる実話です。
今回迷子犬の話で思い出しました。あってはならないことですが「犬にも流行り廃り」があるという事です。TVである犬種が話題になるとその犬種だけが爆発的に増えます。昔でいえばハスキーブームからゴールデンやラブラドールの大型犬ブームになり突然チワワのブームが来てダックス、プードルときました。
でも残念なことにブームがあった犬種はもれなく3年後くらいに保健所でも同じ犬種が増えてしまうと言う現実があります。なぜ決定権の無い犬や猫たちが家族として迎えてくれた人間に「人間の都合」で捨てられ殺されなければならないのか?憤りしか感じ得ません。保健所は収容された動物たちは約一週間後に毒殺されてしまいます。

何故殺されてしまうのか?野良犬化してしまうと人間に危害や病気を蔓延させてしまうからです。以前保護施設の方から聞いた話ですが、首輪に家の住所や電話番号を記載して敢えて犬を逃がしてから旅行に行くと言う馬鹿飼い主がいました。その人は旅行に行きたくなると犬を放して誰かに保護されて保健所に保護されても飼い主情報が記載されていますので安易に殺されない事を悪用して毎年旅行に行っていたらしいです。保護された方は飼い主さんが心配しているだろうと思い何日も保護し連絡をし続けたそうです。何度も動物愛護センターに連絡をして相談し飼い主さんが見つかるまで「私が責任もって保護します」と宣言し動物愛護センターや警察などが連携して一生懸命飼い主に連絡したそうです。そして一週間後飼い主から何も心配そうな顔をせずひょうひょうと現れたそうです。職員がどうして何度も連絡したのに出られなかったんですか?と、問いただしいたら「海外旅行」一同ぽかーんだったそうです。

あまりにも非常識で、もし交通事故にあったり動物が怪我をしたり死んでしまったらどうするのか?何より捨てられたと思われた動物にかわいそうと思わないのか?と問い詰めても「あーそっすね」「でも動物なんで野生の本能で何とかなるし現実、今までも何とかなってきましたので、、」「初めてじゃないの?」「あー、まー、そっすね」人の迷惑や動物への責任の無さそして人の優しさを逆手に取った悪意のある行動がわかり警察に相談したそうです。それから数年後、また飼い主が愛護センターに来たそうです「うちの犬預かっていませんか?」職員一同「こいつまたやりやがったな」と瞬時に悟ったらしいですが本当に預かっていなかったそうなので「今の所保護していません」首輪に名前、住所を記載していたらしく「見つかったら連絡してください」と一言だけ残し去って行ったそうです。職員一同不謹慎かもしれませんが「できれば責任ある優しい飼い主さんに引き取られたらいいのに」と本気で思ったそうです。

動物文化が向上したと思われる昨今の日本ですがまだまだこんな輩が存在する事に腹立たしい気持ちと簡単に犬が飼える簡単に犬が捨てられるこの制度を何とかしなくては根本的な動物文化の向上にならないのではないか?と思う今日この頃です


 
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