「呼び名」
親戚が飼っていた愛犬の合同供養祭に参加してきました。
亡くなってからだいぶ時間が経っていたので親戚がそろそろ埋葬をしようと思ったらしくペット霊園の合同慰霊祭に出すことなりました。合同慰霊祭とは言っても、広い御堂でちゃんとお坊さんが来てお経を上げてくれる本格的なもの。
手続きをしたときにペットの名前欄があったので親戚は愛犬の名前「エルザ」と記入しました。で、合同慰霊祭が始まり、俺は最後列に座りました。親戚の愛犬は亡くなってからだいぶ時間が経っていたので悲しくないわけではないですが、だいぶ心が落ち着いていたので「淡々に終わらせるつもり」だったそうです。御堂には50人くらいの人達がいて(ほとんどが喪 服着用)、神妙な顔でお経を聞いていました。
そのうちにペットの名前が1匹ずつ読み上げられ、「エル〜ザ〜、ジョ〜ン〜、ベンジャミ〜ン〜、あ〜い〜ちゃ ん〜・・・」 と続いた。この時点で(付き合いで来ていたと見られる)数人の肩が震えだした。私はいわばペット業界人なんでいろんな名前があるよねぇ〜ぐらいしか思っていなかったんですが横で親戚が耐えられなくなったのか、泣いているのか?笑っているのか?分からない表情になりタオルで顔面を抑え始めました。
そして最後に呼ばれた名前が「こう〜いちさ〜ん」ここで講堂が笑い声が噴出し講堂から出ていく人が続出!本当に悲しんでいる女性が一人いらっしゃったんで多分飼い主様だと思うんですが「なんでペットの名前に「さん」を付けたんだ?と考えましたが私は至って冷静でいられました。
当店にも色々なペット達の「呼び名」がありますが私が忘れられない呼び名はやはり「山田君」です。飼い主様は普通の佐藤や鈴木といった、ありふれた名前なんですがペットの名前が「山田君」一生忘れられません。動物病院なんか行ったときは「佐藤山田君」と言われるんだろうなと思います(笑)
それにしてもぴくりと笑わない坊さんはすげぇなと感心したことと、ペットの名前は考えないといけないなと感じる1日でした。