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スズキ的イチニチ

第126話 「言葉違い」



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「 言葉違い 」

関係ないお話ですが、先日妻とスタバでコーヒーを飲んでいた時、隣の席で二人の女性が比較的大きめの声で雑談している現場に居合わせました。
イヤでも耳に入ってくる大きさの声で内容を聞きたいわけではなくても自然と入ってきて思わず聞き耳を立ててしまいました。
片方の女性がもう一人の女性を一生懸命慰めている感じので「あいつはあんたの事わかっていない」「男なんていくらでもいる」どうやら慰められている女性が彼氏に振られたっぽいお話でした。なんとかして慰めていましたが振られた女性は「でも、だって、」を繰り返すばかりで私的には「めんどくせぇなぁ、そんな性格だから別れたんじゃね」と心で感じつつも聞き耳を立てていると慰めている女性もいい加減イライラしたのか「○○ちゃんは人間の顔じゃない性格も」と言ってしまいその言葉で周りのお客さんが一斉に慰められている女性に集中してしまい慰めている女性は「違う違う言い間違えた」と取り繕っていましたが「あんたまでそんなこと言うの!、あんたの本心はそうだったのね」と大号泣。

慰めている女性も何度も謝っていましたが途中で面倒臭くなったのと周りのお客が下を向きながら苦笑している環境に耐えられなくなったのか「もう勝手にして」と席を立ってしまい置いてけぼりを食らった慰められている女性が泣きながら「ま”っで〜」と追いかけていきました。

残ったお客は全員大爆笑、まさにコント。
話の文脈から慰めている女性は「人間、顔じゃない性格も〇〇ちゃんはかわいいよ」と言いたかったんだと思うが言葉が一文字入るか入らないかで意味が全く違う内容になる日本語は本当に難しい。(笑)

言葉違い関係ではお店をやっているとよく起こります。
接客をしているとお客様のニーズと私たちが思っていることが上手くリンクしない事やお客様の本当にしてほしいことがベテラントリマーでも読み取れないことが多々あります。
お客様としては「ちょっとだけカットして」とおっしゃられることがよくあるのですがこの「ちょっとだけカット」という曖昧な表現は大変難しく人によっては 5�_位から5 �p位まで幅広い。

常連のお客様に限ってはある程度お客様の趣旨が把握できているのですが初めてのお客様や利用が少ないお客様などはしっかりお聞きしてトリミングを取り掛からないと後々大きなトラブルになりかねない事態になります。
事実今までもしっかり聞いてトリミングを取り掛かったのに
「こんなに短くしてどうしてくれんのよ」とお叱りを受けたことも多々ございます。

言葉のニュアンスや雰囲気そしてお客様のペットに対する考え方や接し方をしっかり把握しなければお客様に本当に喜ばれるトリミングが出来ません。
まだまだ修行をせねば!
あ、ただ稀に絶対無理なご注文をされることがあります。
もともと短い毛質でこれ以上伸びないのにふんわりカットしてくれとか毛玉だらけなのに「毛玉は一切ない」と言い張るお客様など当店のサービスの許容を大幅に超える要望や当店のトリミングの考えに反する要望などされるお客様はお受けできない場合がございます。
ただお客様とペットがお互い負担のないように過ごせるトリミングはご相談くださいませ。全力で対応させていただきます。