「 犬貧乏 」
私がまだこの業界に入る前の話、
愛犬の散歩中に知り合った今でいう「犬友」の方に「いいか、犬はしゃべれないのだから絶対に犬貧乏になるなよ、犬にある程度お金や愛情が掛けれない奴は犬を飼ってはダメだ!」と心が透明で透き通った純粋で無垢ないたいけな少年にいきなり説教をかましてきました。「なんだよ!犬貧乏って意味わかんねぇ」と正直その時は思いました。
やはり動物を飼うという事はお金と時間がかかるものなんです。安易に購入したりするとペットと飼い主双方、不幸になりかねません。特に今のペットとは自分で自分の体をケアできない「体の構造」となっておりますので飼い主がペットをほったらかしにしてしまうと「即病院行き」なんてことにもなりかねません。
自分のことは二の次まずは犬に愛情と金をかけろ「これが犬友の口癖でした」、むぅぅ何とも重みがあるお話ですね。まぁ当店のお客様は皆様しっかり愛情もお金もかけていらっしゃるのでしゃべれないペットはなんら心配事はないと思います。
ちなみに、あるペット保険会社の調査によると、昨年一年間飼い主がペットに使ったお金の平均は32万5867円だったそうです。結構使われているんですね。
ペットにかかる費用として医療費、食事、オヤツ、洋服、日用品、美容室、ホテルなど月平均約3万円は使っているんですね。誰ですか?俺の小遣いより高いと言っているかたは!まぁそれだけお金がかかるという事なんですよね。しゃべれないペットを飼うという事は年間これくらいと言っては失礼かともいますがお金をかけなければならないという事が現実なんですよね。
ただ私が言いたいのは「犬貧乏」とはお金をかけることは可能な限りしてあげられるならばしてあげたことに越したことはありませんがただ単にお金を掛ければいいという事でもないんです。ペットを飼うという事はしゃべれない動物をお互い幸せに生活するために自分の事よりも愛情もって接して上げる事なんです。
犬にとって幸せとは?犬は飼い主を裏切らず自己犠牲の精神で死ぬまで仕えるパートナーです。飼い主の身勝手な考えで不幸な犬が増えない様に「犬貧乏」にならないよう、私たち動物のプロはこれからもお手伝いしていきたいと思っております。
これから犬を飼おうとしているお友達の方がいるようでしたら犬に年間これだけお金かけれる?どれだけ犬に接して上げられる?家族環境が変わっても生涯面倒を見てあげられる?よく問いただしてあげてください。それでも飼うとなったらよき相談者になってあげてください。犬を飼うという事は幸せも増えますが最悪の不幸せとも隣り合わせなんです。動物を飼うという事は簡単なことではありません。よく考えましょう。